2024年9月のアトリエ画室は、3週に渡って、木材で作る「小物入れ」制作をしました。今回はその準備から作り方、そして出来上がった作品もご紹介したいと思います。
準備するもの
- 加工した木材 (厚みは9mm、ほかサイズは画像参照)
※取っ手の部分は取り付けるのが大変なので、幼稚園生は布で代用しています
布で代用する場合には、「取っ手」と「取っ手部品」は必要がなくなります
- ナイロンもしくは布ベルト(取っ手を代用する場合のみ)
※1人分60cm、ホームセンターなど販売している、色は好み
- ヤスリ (粗めのもの)
- 色塗りの道具 (絵の具やクレヨンなど)
- 多めの木工ボンド 塗るための割り箸が必要なら揃える
- 釘抜きの付いた金づち
- 釘。メインで使う長さは1人分22mm×20本。木材取っ手を取り付ける場合16mm×8本、代用の布の場合は10mm×8本のもの。失敗して釘が曲がってしまうことが多々あるので、多めに用意しておく。
- カビ防止のためのニス (目分量でボンド1:水3の水溶きボンドで代用もできます)
- 紙コップ (ニスや水溶きボンドを塗る時に使う)
- ドライヤー (絵の具やニスを乾かすため)
- 輪ゴム、透明のビニール袋、セロテープ(ニスやボンドが布取っ手に付かないようにします)
- ビーズや紙粘土などの飾りつけ用の素材
制作手順
①加工した1人分の木材全てにヤスリがけをする。
ほとんどの子が途中で疲れてくるので手伝いをしてあげるなりして、ほどほどで構いません。
②木材に色塗りをしたり絵を描く。台は片面だけでも構いません。
横は両面まで集中力が続く子がいれば、両面まで塗らせてあげます。
絵の具などが乾いていない場合は、この時点でドライヤーを使って乾かします。
③取っ手や代用の布を、ボンドと釘で取り付ける。
木材取っ手の場合はしっかり真ん中を測って取り付ける。
後でズレて取り付ける時に大変になってしまいます。
布の場合は大体真ん中の位置でも、後々ズレることはありません。
※画像では釘を打っていませんが、この時点で各木材ごとに4点16mmの釘で固定してしまって構いません
※画像では4cmの幅を3点の釘で打っていますが、実際は4cmの幅を4点10mmの釘で固定します
打ちすぎると釘が裏面に出てきてしまうのでほどほどに
④画像の位置と方向をしっかり確認して、ボンドと22mmの釘で木材取っ手を組み立てる。
画像のように木材の上ではなく、横に取り付けてください。
⑤画像で台の方向をしっかり確認して、台と横の板をボンドと22mmの釘で組み立てる。
20cmの長い方に横板を取り付けます。
この時、手順④で組み立てたものがしっかり噛み合うか確認してから固定してください。
横板を内側に付けすぎないこと。後で入らなくなって、打ち直すことになってしまします。
⑥手順④で組み立てた取っ手と、手順⑤で組み立てた台を噛み合わせます。
まず、板が接地する面にボンドを塗ってから噛み合わせます。
位置をしっかり合わせながら、底面と横面を22mmの釘で固定します。
⑦ニス (目分量ボンド1:水3の水溶きボンドでも可)を筆で全面に塗って乾かします。
布取っ手の場合は、短く巻いて輪ゴムで固定して垂れるのを防ぎます。
更に気になる場合は、ビニール袋を巻くとより安全に塗れます。
塗ることでカビ、絵の具やクレヨンの色が手や周りのものに付いてしまうのを防いでくれます。
⑦ビーズや紙粘土などをボンドで付けて飾りつけて、乾けば 完成!となります。
注意点
週を分けて取り組む。今回のアトリエでは全3週分に分けて行いました。
幼稚園児~2年生位までは釘打ちを手伝ってあげる。釘を立てるのが難しいので、そこは手伝ってあげてください。高学年でも打つ場所に印を付けるなどして、釘が外に出ていかないようにしてあげてください。
ボンドはちゃんと付けること。時間が経つと木材が痩せてきてしまい、釘だけだとその時期辺りで取れてきてしまいます。
ニスや水溶きボンドを塗るときは優しく。ニスが水性だったり、水溶きボンドを使った場合、下に塗った絵の具が溶けて、他の場所と色が混じってしまうことがあります。優しく塗ったり、筆が違う色で汚れたら洗うなどして色がなるべく混じらないようにする。
水性ニスの場合、クレヨンならその心配はありませんが、逆に油性ニスの場合だとクレヨンは溶けてしまいます。
完成写真
最後に、子供たちが作った小物入れの作品を、抜粋ですが紹介して終わりにしたいと思います。
おもちゃや筆記用具、手紙などなんでも入れてあげてください。
1作品目
どちらも幼稚園生のものです。
2作品目
上は幼稚園生、下は低学年生のものです。
3作品目
どちらも低学年生のものです。
4作品目
上は3年生、下は低学年生です。
5作品目
幼稚園生のものです。